2026年8月31日、東京・星陵会館ホールにおいて、国際医薬経済・アウトカム研究学会(ISPOR)日本部会の第21回学術集会が開催された。開会にあたり、日本部会会長である後藤励氏(慶應義塾大学)から、月末の平日にもかかわらず多数の参加者が集まったことへの謝意が述べられ、限られた時間ではあるがプログラムを楽しんでほしい旨の挨拶があった。

プログラムは二部構成であった。前半の第1部一般演題では、企業に所属する研究者による4題の発表が行われ、いずれも費用対効果評価および薬価政策という、目下の制度改正論議の中心にある話題を扱った。座長は池田俊也氏(国際医療福祉大学)が務めた。後半の第2部特別講演会では、次代を担う研究者による2件の講演が組まれ、機械学習と効果の異質性という、方法論の最前線にあるテーマが取り上げられた。

本稿では、当日の発表内容と質疑応答の記録に基づき、各演題の要旨を整理したうえで、会全体を貫く横断的な論点について考察を試みる。